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ギア:歴代のバックパックたち

ハイキングに欠かせないバックパック

山へトリップしに行くにも、最低限の装備を持って行かなくてはいけない。手ぶらでいけたらどれだけ楽だろう。でも日々、探し選んだギアたちをまとめて背負って登れる喜びは何ものにもかえられない。身体ひとつで自然の中に飛び込む時、最低限身を守るものと、ほんの少しの贅沢を詰め込む魔法のバックパック


山と関わりを持つようになってからは、バックパックに魅力され続けている。背中はひとつしかないのに、ついつい色々なメーカーの新しいモデルが気になる。そんな中でも個人的に縁があった歴代バックパックたちをまとめてみたよ。

 

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パイネ70L / PAINE 70L (モデル名不明)

メーカー: パイネ(石井スポーツ
容量: 70L
重量: 不明
購入年: 1998年

一番最初に買ったのは、地元新大久保のICI石井スポーツ石井スポーツの記念すべき1号店は新大久保からスタート。今は店舗はなく韓流グッズのお店)で、PAINE(石井スポーツ自社ブランド)のエメラルドグリーンの70Lのザックだった。今思えばアルパイン仕様だったと思われる。すっとしたシルエットとカラーが気に入っていた。
そもそもは山に音楽を聴きに行くようになり、そこにいる人々が皆、小汚いバックパックを背負っていた。トラベラーなのかヒッピーなのか・・・ そんなものに憧れたところからだった。
実家から歩いて10分のところにあった石井スポーツにふらっと入っては時折暇つぶしのため日々眺めみていたバックパックと、小箱や野外で電子音のなか踊ることが趣味からライフスタイルへと切り替わる時期に、ごく自然にクロスして手に入れていたこのPAINE 70Lが、記念すべきバックパック第一号であった。
 

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20 アンプ / 20 amp

メーカー: マックパック(macpac)
容量: 20L
重量: 720g
購入年: 2001年

バックパックのなんでも入る・詰め込める便利さから街でもMacpacのamp20をいつも背負うようになっていた。当時の通勤やどこへ出掛けるのにもだいたいこれを背負っていた。(街使いとしてはヒップベルトは太めでだらしなく垂らして使っていたのだろう、きっと)
素材はSilnylonで、しばらく使わずに収納しておいたら内側がベタついてしまって悲しい結末を迎えさせてしまったザックである。

amp20は雨蓋が垂れやすい構造だったがとてもイカしたデザインでとにかくカッコよかった。両サイドにメッシュポケットがついていてフロントはバンジーコードのみが付いているとてもシンプルなデザイン。Macpacはロゴもいけてる。このバックパックへの愛着心からか未だにMacpacは好きなブランドのひとつである。

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チャチャパック35 / Chachapack35

メーカー: モンベル(mont-bell)
容量: 35L
重量: 1,300g
購入年: 2002年

当時のフェスみたいなものに数回行くうちに、PAINEはデカイということに気づいた。いつも上のほうがクニャぁとなっていたから。
同じく新大久保の石井スポーツで、ZeroPointのチャチャパックを買った。当時はZeroPointががモンベルのものとも知らはずもなかった。
現在もチャチャパックのラインナップは引き続きあるようだけど、このモデルはメイン室にアクセスしやすいサイドジッパーとなっていて当時これに感動した記憶がある。サイドジッパーのつくりはこの時から、のちのバルトロあたりまで常に気にして選ぶポイントになった。重さ云々など考えることもなく、使い勝手が良い!という点でとても気に入っていた。ボディーカラーも渋いアスファルトブルーで気に入っていた。いくつものフェスや旅行を供にしてきた相棒であった。
のちに初めて登山らしい登山として、「魂を揺さぶる旅~赤岳」にいった時に担いでいったのもこれであった。

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タロン44 / TALON 44

メーカー: オスプレー(OSPREY)
容量: 44L(M/Lサイズ)
重量: 1,180g
購入年: 2012年
カラー: インディゴ
背面長: 48.3cm以上(M/L)
寸法: 縦69x横25x奥20cm
素材: 70x100Dナイロンシャドウチェック、ストレッチウッブンナイロン/ライクラ、160x330Dナイロンシャドウボックス

店でググっと来てしまったシンプルで軽量なモデル。一つ前のZeroPointはサイドジッパーがありとても便利だったが、こちらはボトム部分が開き使い勝手に遜色がなかった。フェス系とは持っていくものが変わり、寝袋やクッカー類をボトムに入れる際に重宝した。サイドにはペットボトルを入れるポケット、ウエストベルトにはポケットもついていて、オーソドックスな登山・ハイキングでの万能型といえるモデルだと思う。このモデルからOsprey独自のトレッキングポールアタッチメントが追加されたようだ。これはトレッキングポールを侍のように、一時的に腰に携えることができてネット上でも評判である。Ospreyはデザインがじわじわと好きでなくなってしまった残念なパターンではあるのだけど、非常に背負い心地が良く、良いザックを展開しているメーカーに違いはないと思う。
正直、ULだなんだと言わなければ、石井スポーツやL-Breathに並んでいるブランドのザックを選んでおけば、それはそれで間違いはないのである。その中でもGREGORYとOSPREYは背負いやすさでは大きなハズレはないような気がしている。
雨の甲斐駒ヶ岳にてデビュー、山に登れずに帰宅した悲しい星に生まれてしまったザックである。(いつかいかないと甲斐駒!)
 

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ライトウェイトトラベルパック / Lightweight Travel Pack

メーカー: パタゴニア(Patagonia)
容量: 26L
重量: 323g
購入年: 2013年
カラー: ブルー
寸法: 47x29x15cm
素材: 1.8オンス・40デニール・ダブルリップストップ・ナイロン100%、底は6.3オンス・210デニール・ダブルリップストップ・ナイロン100%

中のポケットに本体を収納可能なパッカブル仕様で持ち運びが容易にできるため、アタックザックとして使用。
トップは雨蓋式で、メインコンパートメントの開口部はドローコードでしっかりと閉じることができる。小物を入れてるポケット、左右にはペットボトルが入るメッシュポケットを完備。デイジーチェーンがついているので、バンジーコードなどを付けることも可能。トレッキングポールを引っ掛けるループもついている。バックパネルはクッション効果のある軽量なフォーム製で、通気性を備えたショルダーストラップ、胸のストラップとウェビングのウエストベルトが荷重を分配して肩への負担を軽減するような作り。中身がそこそこ入っていないと立たない・カタチが崩れるのは致し方ない仕様。もっともこれにパンパンに入れるようなら別のザックでも良いとは思うのだけど。
このクラスの簡易なバックとしてはかなりの作り込みを随所に感じずにはいられず、さすがパタゴニアといったところ。現在は廃番となっているようだ。

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バルトロ65 / Baltoro65(旧モデル)

メーカー: グレゴリー(GREGORY)
容量: 65L
重量: 2,550g
購入年: 2014年
カラー: ブルー
サイズ: M
背面長: 46~51cm

この頃から合間を見つけては、数ヶ月に1~2回のペースで山に行くようになった。日帰りからテント泊での山行を好むようになり、山でくつろぐことに重点をおく考え方に変化していった。
ただまだ登山において、何を持って行くかなどはざっくりとしたお祭りの延長感覚で、1000gはあるBluetoothスピーカーやたくさんの着替えや調理器具などを持っていっては使わずに帰るなどを繰り返していた。そのことに疑問を感じることもなく、44Lに限界を感じて手を出したのが、旧モデルのバルトロ65Lである。こいつはモデルチェンジ前に半額セールで新宿のL-Breathにて購入。

当時はトータルウェイトで15~18kgくらいは背負っていたと思う。ただバルトロだととても楽に背負えるのである。これには感動をした。さすがバルトロ、高い評価にうなづけた。
バルトロ自体で2.5kgほどありUL全盛のこのご時世には重いザックであると言える。ただし腰へ重量分散して背中にもよくフィットすることから非常に楽に感じるのである。これは今でも思うのだが、バルトロ自体の2.5kg強の重さは、背負い心地で相殺されるのだろうなーと。

例えば、①荷物13kg+バルトロ2.5kg=15.5kg ②荷物13kg+ULザック0.5kg=13.5kgとした時に、2kgの差があっても楽で長時間の山行に適しているのはきっと①のバルトロだ。
ULザックはあくまで、トータルウェイトとザックの構造のバランスによるものであり、12kg以下くらいに落とさないと、なかなかその強みを活かせないと思う。(500gくらいのバランスの良いULザックもあるかもしれないが)

そんなわけでいたく惚れ込んだバルトロは、テント泊や単独行が増えるたびにメインのバックパックとして活躍する機会が増えていった。アクセスしやすいジッパー、たくさんのポケット、取り出しやすいボトルホルダーなどなど、各パーツは美味しいとこどり、至る面での完成度がとても高いザックであり、バックパックの歴史の中でこのモデルは外すことは出来ないものだと思う。
もし数回の山行を経て、登山装備も少しそろい始め、「テント泊をするため=ステップアップのため」にバックパックを探していると言う男子がいたら、間違いなく候補のひとつとしてバルトロはおすすめすると思う。
 

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コブラ25 / COBRA25

メーカー: モンテイン(MONTANE)
容量: 25L
重量: 730g
購入年: 2014年
カラー: グレー
素材: RAPTOR TL、RAPTOR UTL、HALO、GRANITE STRETCH、CONTACT Mesh

ソロ日帰り 兼 アタックザックを想定して、デザインに惚れ込んでしまい購入。
モンテインのザックは初めてだったが、使い勝手は良かった。なぜか各パーツのプラスティック部分(チェストストラップ、ジッパー、コードエンド等)が妙にかっこよい独自パーツ(MOTANEならでは?)を採用している。
本体は一室で入り口は上部のみだが、ジッパーが広いつくり。サイドにポケット、ウエストベルトは右にポケット(大きさは半端で使い勝手イマイチ)左にカラビナループがついている。トレッキングポールかアックスもつけることができる。ハイドロネーションにも対応。そしてこのモデルの大きな特徴として、フロントに大きな持ち手が付いている。本来はアルパインや雪山を想定してのつくりなのかもしれない。

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リッド25 / LID25

メーカー: ポールワーズ(POLEWARDS)
容量: 25L
重量: 910g
購入年: 2015年
背面長: 43cm
寸法: 高さ 55x横幅 67x奥行 15cm
素材: Nylon 210D

このサイズのザックはすでに街用ではBACH Shield 22、山用としてもMONTANE COBRA 25を持っていたのだが、錦糸町のL-Breathでふと出会ってしまった。POLEWARDS=南極のロゴもカッコイイナ~なんて浮ついた気分になり 500円割引券を差し出して購入してしまった。
雨蓋の開閉を行わないでも、左サイドからのアクセスが可能。右サイドからは、PCスリーブもついている。さらにフロントに大きめのポケット、上部にも小物を入れられる仕様。どこも開閉部はとても長くて物の出し入れはしやすい。また雨蓋の開閉時は、フックを引っ掛けるだけになっていて、ついここに惚れてしまった。
が、しかし...なんだ。この惚れ込んだフックがいただけなかった。実際に使ってみると、よく外れるし通勤中の人波のなかでは知らない人のイヤフォンや服の端なんかに引っかかること数回・・・とよろしくなかった。構造的にはPCを入れられたり、各部アクセスしやすく適度な大きさで、街での使用には向いている構造に違いはないはずなのだけど、このフックが・・・結果振り返るといまいちな印象となってしまった。最近、このようなフックを使ったULザックも目にするが個人的にはこのフックを使ってある時点でまず選択肢には入れないだろうなぁ(実際そのものを使ったことはないのですけどね)

 

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30Lバックパック / 30L Backpack

メーカー: アンドワンダー(And Wander)
容量: 30L
重量: 605g
購入年: 2016年
カラー: ブルー(Urban Research別注)
素材: ナイロン100%(一部ポリエステル)

インビスタ社のコーデュラナイロンオックス生地を使用した軽量バックパック。裏面から通常PUコーティングの6倍劣化に強いポリカーボネートコーティングを施しており、耐水圧2,000mmと優れた防水性能。雨蓋はフロントバックにしてマップポケットとしても使用可能。というのがオフィシャルの説明。ただしいくつか致命的だなという点がある。まず、雨蓋がきちんとロールアップに被せる事ができないため、雨のときはザックカバーが必須。本体の高い防水性も意味がなくなる。また、左右のインプレッションの位置が上すぎるために本来の機能として使うことが難しい。
このメーカーはウェアをふくめて非常に大好きではある。街用の洋服は何着も持っている。ただ、やはりアパレルブランドというか、その域なのである・・・。登山メーカーにはない斬新なデザインがたまらない魅力である反面、それが登山のアイテムには不要であること・本来の機能として足りていない。もちろん日帰りハイキングなどには良いのだろうけれども、その日帰り登山x2回ほどで、そういった部分が使うほどに分かってしまい感じてしまった。だから山には背負ってい行きづらいというところに落ち着いてしまったのである。このバックパックも非常に魅力的でかっこいいのだけどね。

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20Lバックパック / 20L Backpack

メーカー: アンドワンダー(And Wander)
容量: 20L
重量: 405g
購入年: 2016年
カラー: ブラック
素材: ナイロン100%(一部ポリエステル)

ポケッタブル仕様なのでアタックザックとして。やっぱり見た目はなんだか良いし。そう思って半額以下で出ていたのでつい購入。
摩耗や引き裂き、擦り切れなどに強い耐久性に優れたのコーデュラナイロンのオックスフォードクロスを使用。裏面には劣化にも強いポリカーボネートコーティングを施した優れた防水性能。と30Lと同じ仕様である。底部にはマットやチェア、メッシュ部分にボトルなど収納できるつくり。30Lのものよりもシンプルな分使いやすいが、フロントのメッシュが、サイドまでは伸びていないため(縫い付けられている)、いちいちバッグを下ろさないとアクセスできない。街でのちょっとした買い物、余裕があるときのアタックザックとしては使い勝手は良い。
現在は相方の通勤用として活躍をしている。よかったよかった。

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1800サミットパック ブラック / 1800 Summit Pack Black

メーカー: ハイパーライト・マウンテンギア(HYPERLITE MOUNTAIN GEAR)
容量: 30L
重量: 402g ※Staff Pocket (108g)とWater Bottle Holder(57g)をつけて 567g
購入年: 2016年
カラー: ブラック
素材: 150D Cuben/Polyester Hybrid
最大積載重量: 11kg
寸法: 高さ 69x幅 39x奥行 15cm(高さはロールトップを広げて計測)

ロールトップ式のシンプルなザック。シンプルではあるが生地には150D Cubenを使っている。しばらく使っているとシワシワにはなりやすい特性はあるものの、とても強く藪や岩でも気にならない。そして防水性も高い。Silnylonなどの不安と同居することのない、非常に信頼がおける生地(スペック)である。
つくり自体は非常にシンプルな寸胴型で、単体ではフロントにもサイドにもポケットなどがない。フロントにデイジーチェーンに通されたバンシーコードがあるだけである。そこでHMG社からはいくつかオプションを出している。Summit Stuff Pocket(写真は装着したもの)やPorter Water Bottle Holder-20oz Bottle、Shoulder Pocketなど。これらをつけることで小物を携えるようなハイキングでの使用が格段にしやすくなる。
実際におれは、右側にHMGのPorter Water Bottle Holderを、左側に山と道のZip Packを縦に、左ショルダーにShoulder Pocketをつけている。
そもそも、テント・寝袋を詰め込めるサイズではないので、日帰りもしくは山小屋利用、タープやツェルトなどに限られる大きさである。最大積載重量 11kgというように重いものを背負うわけではなく、せいぜい5kg程度になるはずなので、日帰りハイクならこれで十分なのである。

昨今のULブームについて興味はあったものの、どちらかというと、山登りは大きなザックを担いでナンボ。つらくても体力と気合があればおおよそはクリアできる的な考えを持っていたりもした。バルトロの背負い心地にも満足していたし。
「山は一歩一歩進めば頂上にたどり着けるよね」
この考え方を、あまりに素直に捉えると・・・ 遅くても辛くてもたどり着けるなら良い。みたいな解釈になる。(この考え自体は根底にあり今もそれが揺るぐことはないのだけど)
これは間違えではないのだが、ここに効率化を掛け合わせることが、気楽で、あわよくば早く、行けない遠くまで行くというところに繋がっている。
何しろ都内から電車で山に向かうと、登山口到着x山行時間x日帰りorテント泊=歩ける距離や行ける山の範囲となる。これを変えるには山行時間を短くすることが努力しやすい部分だったりもする訳で、故に軽くして楽に遠くに行ければ・・・的なそんな考え方が自分なりのULの解釈の一部である。(ULの根底の思想とかはまたどこかで・・・)

それをこのパックパックを担いで山に登ったときに感じた訳なんだ。使い勝手は大手メーカーのつくる、収納力やアクセスにしやすさなどはあえて削っているため落ちるのだが、そこは無骨で、慣れてしまえばなんてこともない。何より軽快にいける。いつだかそちらに心が傾いた。そんな転機をくれたバックパックである。
最近は気に入りすぎてふだんも使いまくっている。日常の小物を多く入れると下部のみに荷物が偏り型崩れしてしまいイマイチになるので Onda Mat IIを適当な大きさにカットしてくるくると丸めた物を入れて型崩れを抑えている。
 

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バルトロ65 / Baltoro65(2017モデル)

メーカー: グレゴリー(GREGORY)
容量: 65L
重量: 2,300g
購入年: 2017年
カラー: シャドーブラック
サイズ: M
背面長: 46~51cm / 18~20cm
寸法: 79x38x36cm

グレゴリーのバルトロが4年ぶりにモデルチェンジ。ロゴも新しいものに変更された。
ショルダーハーネスとウエストベルトの自動フィット機能により、歩行中も体の動きに合わせて軽快にフィット。また、背面部分のワイヤーフレームが重心の位置を調節。さらに、レスポンスA3テクノロジーにより、肩の傾斜具合に合わせられる機能付き。
腰部分に付けられたシリコンの滑り止めにより、動いているときも安定感が得られ、取り外し可能なEVAシムは腰の形状に合わせて2段階で調節可能。バックパネルに設けられた通気孔により、汗をかきやすい背中も長時間快適に過ごすことができる。
フロントポケットは上下に大きく開くことができ、底からも荷物を簡単に取り出せる。雨蓋ポケットは2つに仕切られ、分けて収納できる便利な構造。ヒップベルトのポケットは防水加工されていて、iPhone7がぎりぎり収まるサイズ。
これは会社の登山部の友人とスペインのTrekinより個人輸入により半額くらいで購入。色違いでそろえてみたりした。ただまさかの半年後にマイナーチェンジをして、原稿モデルはフロントにメッシュポケットが付き、背面がメッシュになっている。これはちょっと泣けた。 

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2400 ウィンドライダー ブラック / 2400 Windrider Black

メーカー: ハイパーライト・マウンテンギア(HYPERLITE MOUNTAIN GEAR)
容量:40~50L
重量: 880g(うちアルミフレーム2本で106g)
購入年: 2017年
サイズ M
カラー: ブラック
最大積載重量: 9~18kg
背面長: 43.2~48.2cm
寸法: 高さ 75x幅 32x奥行 18cm(高さはロールトップを広げて計測)
素材: 150D Cuben/Polyester Hybrid / 付属部分 210D Dyneema Nylon / Mesh部分 Hexagon Grid Nylon

ULのことを知るたび調べるたびに稀に出てくるHyperlite Mountain Gear。このメーカーのフラッグシップモデルである。
テント泊に40Lほどの大きさのザックを探していた。山と道と迷ったりもしたが、積載重量を考えると当時の持ち物ではどうしても山と道は手が出せなかった。UltraLight(ベースウェイトが4~5kgが目安)に特化しすぎた構造は、おれの山行スタイルとは折り合いがつかなかったのです。そもそも快適性をそこまで削るつもりのないので、実際には6kg前後、これに食料などを加えて+2〜3kgとなると山と道では心ともなかった(実際はMINIを使ったことはありませんが)

2400は、Windrider と Southwestがあるわけだけど、視覚的に何が入っているか分かりやすいだろうという理由でWindriderを選択。もちろん雨がきたら、Southwestのほうがすこしばかりの安心感はあると思うのだが、濡れてまずいものは中に入れてしまえば良い。まぁ見た目で気に入った!というのが本当の理由でもある。

実際に使ってみて。
バルトロの背負いやすさとはまた別の背負いやすさがあった。UL仕様に近いザックとは言え、完全に腰荷重を考えていない訳ではなく、しっかり機能するウエストベルトと、なにより背中に入ったアルミステー2本のおかげで背筋がピンとして肩と腰に荷重が分散され、背負いやすいのである。

積載重量が9kg~18kgというのも頼もしい。(実際には12kgくらいまでにした方がザック自体へのストレスもなく寿命も延びると思う。いまはテント泊でベースウェイトで5.5kg、トータルウェイトで7〜8kgに調整が出来るようになってきた。)
このステー(106g)は取り外すことも出来るので、重量が軽い時には、ザック自体をさらに軽くすることも可能である。

また、容量は 40~50Lとあるがそれほどロールトップは長いわけでもなく、ここを留めるストラップに余裕はない。ここは唯一惜しいなと思う点である(ストラップはぜひ長く仕様変更してほしい)。

短いながらもどうにか、ロールトップに山の道 Stuff Pack XLが付けられるので、45~50リットル前後での使い方が可能である。両サイドのヒップベルトのポケットは思いのほか大きく、iPhone7、タバコ、携帯灰皿、行動食が収まる。
本体自体が防水性の高い素材ではあるのだが、インナーにEXPEDのパックライナー UL50を入れて完全防水としている。このパックライナーはこのモデルのために在るのではないかというほどサイズがどんぴしゃだ(70×35×25cm)。白・黒モデル共に大きさに違いはないと思うので、HMGの2400シリーズを使っている方はおすすめです。カラーもオレンジで視覚的にもモノが探しやすくなる。
当時、3400も欲しいなと思ったのだけど、やはりロールトップ型の40Lクラスとなると物の出し入れは楽とは言いづらい。ここの部分が伸びることは時々のストレスになるのではないかと想像ができる。なので個人的にはどうにか2400で収まるサイズにしての山旅がベターなのかなと思っている。(2400 Windriderをたまに出会ううちはうれしさが沸いて、所々で見るくらい流通しだすと出会いは萎えに変わるのだろうけど笑)

さて。そんな折、小噺をひとつ。
登山中に出会った方と緊急避難小屋で夜に語らったことなのですけどね。

ハイパーライトギア 2400(白)を使っていた彼は、今はゴッサマーギアのゴリラを携えていた。HMGの黒は当時は比較的めずらしく、HMGはカッコ良いよね~と笑顔で話しかけてくれたのだった。彼曰く、2400の白は本体素材が 50D Cubenであるため(黒は150D Cuben)、フロントのセンターデイジーチェーンを持ちザックを上げ下げしていたら、周辺が少し破れそうになり、繊維剥がれのようになってきたとのこと。フロントのデイジーチェーンと首後ろ部分の縫い付けのある持ち手の2箇所を同時に持つのが良さそうである。
また、担ぐ時にいつも片方の肩ばかりで担ぐとやはり縫い付け部分がへたるようだ。(これはなかなか難しいよね、おれはいつも左肩からしょってしまう…)

ゆえに公表上の耐重量よりも軽いウェイトでいるのが前提なのかな~思った。感覚としては、~12kgまでには抑えて、そもそも扱いを丁寧にと。個人的には、キューベン素材はそれほど強くないと感じている。逆にスレなどは発生しやすい感覚である。キューベンは伸縮性はないので、乱暴に扱えば、そのストレスはモロに素材にかかるわけで、メーカーやショップのうたう強い素材というのは、あくまで売り文句なのだと認識しておかないと、寿命を縮めてしまう。背負い心地は良く、非常に洗練されていて、とても気に入っているだけに、丁寧に扱わないといけないなというメモ

そしてもうひとつ。
ZpackのNero 38Lを某ショップで見てかっこいいな~と浮気心も出たりした。その時にHMGとNeroの両方を使用経験ある方と話をしたのだけど、HMGは裁縫が半端ない(強く良い)との話を伺った。Zpackのものはどうしてもヘタリや裁縫部分からの壊れがあることを考えたほうがいいよと。キューベンファイバーを使ったザックはいくつもあるが、縫い目ってのはザックの寿命を左右するものでとても重要な点ではあるもんね。

※2018年暮れあたりだろうか?HMGのメルマガでヒップベルトのポケットが大きくなったとのお知らせが来ていた。おれのはその点、旧モデルとなるわけだが、iPhone7も入るのでおおよそ問題はない大きさである

※HMGからNORTHRIMというモデルが2019年4月末あたりからリリースされている。3400と4400で2400のサイズはないようだけど。これはホワイトカラーだけどファブリックはDCH150と記載されているので、WindriderやSouthwestの黒モデルと同じようだ。こちらのモデルを使っている人や使用感をまだ目にしませんが気になるところ。

 

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バカボンド / VAGABOND

メーカー: ゴッサマー・ギア(Gossamer Gear)
容量: 23L
重量: 510g
購入年: 2018年
素材: Custom 210 denier Robic / Extreema Grid

デュアルトートハンドルとトップがジッパーというのが特徴的なデザイン。
ショルダーパーネスは十分な暑さの型入りのメッシュ、チェストハーネスは取り外しが容易で体型にあわせて上下ができる。背面パッドも2cm厚くらいのメッシュが入っている。ウエストベストはついていない。
正面には左右にデイジーチェーンが付いているのでカスタマイズも可能。サイドにはインプレッションのようなものが付いているがだいぶ上のほうなので、本来のインプレッションというよりは、サイドポケットと合わせて長いものを抑えて収納するような用途として使うものだろうか。また、防水性はトップがジッパーということもあり、突然の雨などでの対策は必要そう。
日帰り登山というよりも、やはり、このバッグはどちらかと言うとタウンユースで使うことで、じわっと使いやすさを感じて愛着を得ていくのではないかと思う。ゴッサマーギアからのリリースではあるけど、きっとそっち方面へのアプローチなのだろうと。
なにしろ、それなりの小物を持っていないと不安な都会人(おれ)とかには安心感を与えるような収納性がある。サイドのメッシュポケットと、正面の大きなメッシュポケットは広く外から物も見えない。内部はハイドレーション部分に13インチのノートも楽々と入る作りでこの面にキーチェーンが3つついている。反対にはメッシュの小さめのポケットがあり小物を収納可能。背負い心地も悪くない。

 

◆おわりに

実はここに並べたものはもう手元に無いものの方が多い。残っているのは、HMGの2400と1800、VAGABOND、And Wander 20Lの4つだけ。あとの10つは旅立たれました。

 

また、通勤で数年使っていた BachのShield22はここには書かなかったけど、かなり優秀なバックパックです(街用として)。

山用といっても、冬や岩や沢はやらずの3シーズンのみなので、基本は山登りと言うよりもハイキングなんだろうなと最近は思っている。だから用途も単純で限られてるはずなのだけど、バックパックがただただ好きなんだ... 見ているだけで幸せな気持ちになるし。

色んなものを詰め込めて、一緒に山頂まで登るバックパックたちはいつも頼もしいし、店で見かけるバックパックたちはいつも魅惑的だ。ついジッパーを開き、構造を確認してしまう

これだけ色々みてきても、辺りを見渡すと if you haveのhug、Six Moon DesignsのMinimalist、山と道のONE、ZpacksのNero…と興味の際限はない。

しばらくは2400と1800がメインというのは不動な気がする。
結論、HMGは素晴らしすぎる。

あ〜そんな書いてたら、はやく荷造りをしたくなるなあ。

 

 

 

メモ:なぜ山に登るのか

なぜ山に登るのか

これは以前このブログのプロフィールにも書いたことが原点だと、個人的な生い立ちのなかからそう感じている。

近頃は、ビヨンド・リスク(山と渓谷社)の影響もあり、やはりなぜ?を考えるときがたまにある。
※ビヨンド・リスクは、世界的に有名となったクライマー17人にインタビューを行い、それぞれの山や冒険、それにまつわる各々の思想や本質が垣間みえる。とても良い本。

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日常の中で、なぜ山に登る?なんて考えても5分と持たない。なぜなら雑多極まりなくとにかく思考は忙しく落ち着きがないときが多く、単純に集中できない。考えることを無駄と諦めているからかもしれない。

山に登るとき下るとき、テントを張りぼけっと空を眺めているとき、山にいる多くの時間は、ひたすらに自由であり、ある種それは地平線のように静かで穏やかで、その時間は長くも短くもあり、簡単にトランス状態に持っていけるものである。

特に登山道では、体を動かす以外は頭は暇そのものであるので、いつも何かを考えている。単調な修行のような時間。
それは、なんでこんな苦労してるのか、今このときの体調のこと、山行のスケジュールのこと。
そして、しばらくすると私生活で関わる人たちのこと、仕事のこと、未来や過去のことに変わっていったりもする。
そういったものを整理する時間が日々には、やはりないのかもしれない。そしてこの修行のような時間には、それがたっぷりとあるだけなのかもしれない。

そもそも思考だけで何かを物理的に変えられるわけではないし、考えたって何も変わらないかもしれないけど、繰り返し考えて、ふとした時にこたえみたいなものにあたるときがある。ふとそこにあるのだよね。
それは誰から教わるものでも、自分で納得させるものでもなく、こじれた糸がはっと解けたようにごく普通に、雲がながれるようにごく自然に、そこにあるものである。
これはメモするわけでもなく、アップデートされ刷り込まれる。日常でまた思い出す事ができる。正しいとか善し悪しは分からないけど、ふとした個人的な悟りに近いものだと思っている。

山に登るのは、いろんなものがあってだ。
自然とひとつになり自分の存在を確認するため。
目的をもちそれを達成して満足を得るため。
きれいやおいしいやたのしいを感じるため。

そしてたぶんこのような精神的な話があるから魅力でもあるのだと思う。現実世界の自分と、自然のままに置かれたとき素っ裸な感性の自分と、その間から生まれ剥離された少しだけ新しい考えを得ることできる、それをつかみにいくためというのもある気がする。

本当はさ、ただ好きなだけなのかもしれない。
気に入ったザックやテントやギアに身を固め、山にいきメシを食いコーヒーを淹れ、景色を眺める。太陽も風も雨もぜんぶ隣にいる、そのおおざっぱな環境が好きなだけなのかもしれない。
だけどやはりおれは心を持った生き物だから、いつも何かを考えている。
そんなものが山の中では研ぎ澄まされて、神秘的に感じるだけかもしれない。

たまに山にいきたくなるときは、日常で煮詰まったときというのも、そう考えると合点がいくしね。
とは言いつつ、また今、すぐにいきたくなってるのだけど…。

秋にもう一本行けたらいいな。

山行:北岳〜間ノ岳〜農鳥岳「9月の白根三山縦走」

今回はまた月・火と休みを用意して、白根三山(北岳間ノ岳農鳥岳)= 広河原から白根小池小屋 テント泊〜北岳間ノ岳〜農鳥小屋 テント泊〜西農鳥岳農鳥岳〜奈良田へ下る計画を立てた。

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結果、台風21号がやってくる手前にもかかわらず、1日目こそどうにか晴れ間のまま、白根小池小屋にテントを張り翌日に期待するも、その日のうちから雨が激しく降り出す。
これはいつかの雲取山と同じパターン…との予感通り、2日目は終始雨。テント場でタイベックのクフの方と話をして、小池の周りを散策程度で小屋の前の屋根付きのところで、袋飯を食い、本を読み、イヤフォンで音を聴き、とチルアウトすぎる一日を過ごす。
この時点で、農鳥〜奈良田は無理となり、急遽予定を考え直す。

小池小屋〜北岳に行きピストンで広河原ならば、5:00amに出ればどうにか15:30くらいにバス停に行き、16:30に余裕で間に合う。

相方にはもう撤退だと言ったものの、やはり惜しい。この計画で行こう。そう思い20:00には就寝。
3:00am過ぎに目が覚める。雨は降っていない!虚ろなまま寝袋とマットを畳み、ザックに詰めていると、ポツリポツリとテントに雨音がしてくる。数分のうちに音は早く激しくなる。この雨の中、10時間の行程はあまりにも厳しいか?そんなことを考え荷物をしまい終わる頃には、ババババと激しい雨となったとき、心は折れてしまった。

結局、11:30am 少し雨が降る中、14:00のバスを目指し降りてきた。北岳は、2年前の岳人の特集を買った時からずっと行きたい行くべき山としての目標的な位置付けにあった。
山部のみんなで。そんな思いもあったが、色々な事情は時とともに変わってきて、鳳凰三山の稜線を歩き白根三山を眺めた時に、行ける時に行くべきだと心に強く感じた。だけども、今回は縁がなかった。残念だなあ。でもねまたくるよ、必ず。


◆ふとした発見〜登りと下り

自分自身では登りはそこそこやれると思っていたが、ここ数回の山行でハテナ?と思っていたことが、今回確信となった。おれ、登りは遅いんだ。人並くらいのスピードではあるものの、まず誰かを追い越すことがない。状況にもよるのだろうけど。
逆に下りは早いのかもしれない。前回も今回も大体、下るひとたちをごぼう抜きくらいの勢いでコースタイムも70%くらいのものである。これまたいつも計画ぎりぎりで急いでいるという状況ゆえかも知れないが。

◆今回の計画メモ(いずれ役立つように)

北岳間ノ岳農鳥岳 「9月の白根三山縦走」
https://www.yamakei-online.com/cl_plan/detail.php?id=774129
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▼スケジュール

【1日目】  白根御池小屋 △テント泊
広河原(11:30)・・・白根御池小屋(14:40)

【2日目】 農鳥小屋 △テント泊
白根御池小屋(05:00)・・・小太郎尾根分岐(08:00)[休憩 30分]・・・北岳肩ノ小屋(09:00)・・・▲北岳(09:40)[休憩 40分]・・・北岳山荘(11:25)[休憩 50分]・・・中白峰(12:55)・・・▲間ノ岳(13:55)・・・農鳥小屋(14:55)

【3日目】
農鳥小屋(05:00)・・・▲西農鳥岳(06:00)・・・▲農鳥岳(06:40)[休憩 30分]・・・大門沢下降点(07:50)・・・大門沢小屋(10:30)[休憩 40分]・・・吊橋(森山橋)(13:40)[休憩 10分]・・・奈良田第一発電所農鳥岳登山口)(14:20)・・・奈良田(15:00)

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▼バス

▽いき 9/1(土)バス
上尾 5:41 → 甲府 8:06 / 上尾 6:09 → 8:28
甲府 9:05 → バス → 広河原 10:58着
http://yamanashikotsu.co.jp/route_bus/route_sp_info/hirogawara/

▽かえり 9/3(月)バス
奈良田 15:30 → 広河原 16:15

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▼テント場 / 山小屋

◆白根御池小屋 2236m
http://shiraneoike.com/sp/index.html
https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=1762
電話:090-3201-7683(衛星電話)
テント場 50張 500円 / 山小屋収容人数 150名
水場あり / トイレあり
ペットボトル(オレンジ、コーラ、サイダー、りんご、お茶) 400円、生ビール 850円、ソフトクリーム 500円。ランチ(11〜15:30)牛丼・中華丼 900円、カレー 800円。
→ テント場はフラットな小石と草なコンディション。ペグ代わりとなる適度な大きさの石も多くとても張りやすい。
→ トイレはとてもきれいな寄付金式。まるで家のよう。従業員もみな良い人たちできっと主の人柄がそうさせるのであろう。水場は1口とトイレ横に3〜4口、南アルプスの天然水が飲み放題。
→ 小屋前には屋根付きの10人くらいは入れるテーブルと、屋根はないがテーブル椅子のセットが2〜3、椅子だけのものが10人分以上ある。晴れた時はさぞ賑わうのだろう。

◆農鳥小屋 2800m
http://www.minamialps-net.jp/YAMAGOYA/007_noutori.htm
電話:0556-48-2533
テント場 50張 1000円 / 山小屋収容人数 120名
水場あり (500m/往復30分)無料 / ぼっとんトイレ
※15:00までに入らないと怒られる

◆広河原山荘 1520m
https://yama-goya.jp/minami-alps/minamialps-north/hirokawarasanso.html
電話:090-2677-0828(衛星電話)
テント場 100張 500円 / 山小屋収容人数 80名
水場あり 無料 / 水洗トイレ

北岳山荘 2900m
http://houougoya.jp/
http://www.minamialps-net.jp/YAMAGOYA/001_kitadake.htm
電話:090-4529-4947(開設期間)
テント場 50張 800円 / 山小屋収容人数 150名
水場あり (往復90分)小屋内販売1L100円 / バイオトイレ

北岳肩ノ小屋 3000m
http://katanokoya.com/
電話:090-4606-0068(開設期間)
テント場 50張 700円 / 山小屋収容人数 150名
水場あり (100m/15分)小屋内販売1L100円 / バイオトイレ

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▼関連サイト

▽予定計画
https://www.yamakei-online.com/cl_plan/detail.php?id=774129

▽バス
http://yamanashikotsu.co.jp/route_bus/route_sp_info/hirogawara/

▽電車
http://goo.gl/N99AHT(上尾→甲府
http://goo.gl/Kdomkx甲府→上尾)

▽週間天気
https://tenkura.n-kishou.co.jp/tk/kanko/kad.html?code=19150008&type=15&ba=kk

ギア:テントでの過ごし方(テーブル編)

山の道具はさまざま。

バックパックやテントやウェア。色んなものがあるから調べて組み合わせて、カスタムしていくのが豊かな国に生まれた恵まれたおれらには、ほどよい遊びとなっているのだろうと思うのです。

 

当然ながら、ギアは大好きなわけです。

基本はテント泊を前提としての山行を極力やるようにしていて、テントも過去のパーティーピーポー時代から数えると、4代目と5代目を並行運用するようになりました。

 

山行では

・なるべくゆっくりな時間をつくる

・なるべくちがう道をながくあるく

・なるべくテントの時間も楽しむ

・なるべく飯は自炊する(と言っても湯戻し)

・なるべく人と話す

というなるべくテーマを掲げてハイキングしているのです。

 

前置きは長くなったけど、今回のギア紹介第1弾は、とてもふざけたオボンです。オボン?てなりますよね。言い換えます、テーブルです。

 

それはあれです。

あの日、大雨でやられた雲取山のテント場で、引き篭もりを発揮して、ほぼ一日テントからでれない事がありまして。ほんと暴風雨で!

 

前室での調理もままならないので、テントの中でバーナー炊くわけですよ。米食わなきゃとなるので。

 

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 雲取山荘テント場。雨の世界にポツンとテント)

 
比較的にフラットな場所だったのだけど(なんせ平日でテント張ってるのおれだけだし…)、ふくろ飯にお湯入れるにしても、味噌汁をカップに入れるにしても、お湯入れて そーっと手を離して倒れないようにこぼさないように…みたいになるわけですよ。

 

その時に強く思ったんだ。

「テーブル欲しい!!」

でも軽量化を考えてるのにねーと陰と陽がうず巻いて…

 

いくつか調べたのです。テントや前室で使えるテーブル。

 

★その1

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「ULトレックテーブル」

4800円 / 88g / 24×13×7.5cm

http://treks.jp/product/ultrektable/

これは軽いし値段手頃だしもう言う事ない!

ただ今は生産していないようで、調べてもメルカリでたまに出て、12000円で取引されてるとかね。もうおかしなことになってるので諦め。

 

★その2

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「SOTO Field Hopper」

4800円 / 395g / 29.7×21.0×7.8cm

http://www.shinfuji.co.jp/soto/products/st-630/

SOTOのアルミのやつ。値段サイズは申し分ないのだけど、いかんせん重い。こんな道楽に400gというのは、いまのおれの思考ではあり得ない(良いものなのだろうけど!)

 

★その3

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「Snow Peak オゼンライト」

https://ec.snowpeak.co.jp/snowpeak/ja/キャンプ/調理器具%28クッキング用品%29/オゼン-ライト/p/18779

4850円 / 270g / 29.7×21.0×8.5cm

SOTOよりも軽い。きっとマスメーカーのベストアイテム。さすが写真もちゃんとしてますね。ただやはり重い…、、

 

★その4

f:id:mok396:20180817150254j:plain「Super Low Ti Table」

http://ts-stove.dust.jp/ts-stove/pg199.html

3900円 / 69.6g / 10.0×20.0×8.5cm

T's stoveの超シンプルなアルミの板。そうこれくらいで良いのだ!ただサイズが少し小さい。ジェットボイルとカップはしっかり置きたい…。写真も気持ち小さいです。

 

★その5

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Cascade Wild / UltraLight Folding Table」

http://hikersdepot.jp/products/6617.html

1700円 / 62g / 20.0×30.0×8cm

おおお!と見つけた時は興奮しましたよ。異風ただよう白いボディ。素材がプラダン(プラスティックダンボール)てことでとても軽い。多少のデコボコはありそうだけど、トータルバランス良い!

 

 

うーん。かなり調べたんだけど、なかなかこの世界はまだ突き詰められていないようだ。そもそもこんなもの持ってこうということが、市場ニーズから見ると対してないんだろうなー。

 

UltraLight Folding Tableは悪くないんだけどーと、そんな翌々々日くらいの日曜日。

ふと歩いた100円ショップ。全てを覆すものがあったりしたのだよ。

 

 

★その6

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「油切り用のトレイ」 (テントテーブルと命名)

100円 / 125g /18.5×25.5x1.0 cm

油切り用のステンレス製のトレイ。これに編みのっけてエビフライを置けばドキドキの晩御飯ですよ。高さはないのだけど、そこは必要としていなかったし、ひっくり返して、小物をパッと放っておいても暗い中見つけやすそうだし、少しの重さも100円だし!

油取りの説明書を取ると、キラーん!

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 って事で、山の開発がまだまだの領域 < 全国の主婦のニーズに応えるべく100円ショップ。ということで落ち着きました。

さっそくテント内で使ったけど、とてーも良かったよ!

いやー良い買い物した。オススメです。

 

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(鳳凰山テント場。ペグすらまともに打てないので晴れてても前室お預け。たまたまテント内で使う機会があったのよ)

 

肝心なとこを使ってないようですけど使いましたよ!要所で!

DIYまでは及んでいないのだけど、ギアも工夫次第なんでしょーね。

しょーもない記事でさーせん。

 

 

山行:鳳凰三山縦走「青木鉱泉発~地蔵・観音・薬師周回コース」

今回もソロテント泊、電車で青木鉱泉へ。

どうしてもスタートが遅くなるので、初日8/4に前乗り気分で青木鉱泉でテント泊して、8/5に鳳凰山荘テント泊、8/6に下山のつもりだった。
バスの待ち時間に韮崎駅のタクシー運賃表を見に行くとお二人の方が看板を見て「青木鉱泉…むにゃむにゃ」と言うのをたまたま小耳に挟んだ。迷うこと2秒...相乗りをお願いしました。即快諾をいただきまして…本当にありがとうございました!おかげで鉱泉入りがバスよりも1時間20分ほど早まった。すべてはここから予定が変わってきたのでした。
なにしろ8/6の天気が微妙そうだったので、もう心は1日前倒しのタクシー車内でした。


青木鉱泉はタクシーで40分くらい。思っていたよりもとてもきれいな宿!といった感じでした。目の前の広場には6~7の大きなテーブルと椅子があり身支度にもゆったりとしたスペースが。脇には自販機と水道水がひいてあり、その横に登山届けのポスト。入り口手前には男女別々のきれいなトイレもあり、温泉も入れることから駐車場やテント場なども完備された非常に大きな敷地面積をもつ施設でした。

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(青木鉱泉。泊まってみたくなったよね。温泉受付は右端からどうぞ~)

さてさて。流れかノリかはたまた何かの導きか・・・

急遽、鳳凰山荘での一泊目めざしていざ!
履いていなかったタイツをこの写真のところ(野外)で恥ずかしげもなく履きまして…ドンドコ沢登山道へ!
ドンドコ!ドンドコ!!

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(ドンドコ!ドンドコ! 2018年8月4日現在で工事の為、スタート地点一部迂回ルートになってました)

って、名前はおちゃめで可愛いんだけど、実際はほぼ急登ばかりで、睡眠時間&飯もろくに摂ってないノープランで中盤から足が釣りまくってアィィィンとなること5-6回。正直なんども「色々と万全でなく休憩も取れないプランはいかんな」と…ようかん食いながら後悔もしたりして。

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鳳凰山荘の手前で沢に当たったあたり右上にはオベリスクが見えてくる。間近にはもう山荘ってこともあり疲れは吹っ飛ぶ!裏腹に左足は釣る釣る。この3人とはいっときパーティ化して仲良くすすむ)

でもね、その甲斐もありこの2日間は終始晴れ!
稜線歩きをしたくてしたくて、ずっと計画立ててた鳳凰三山。やっと来れたことと、山たちの美しさと風の優しさ。そしてやっぱりオベリスクのかっこよさったらもう。だって普通こんな川のところから頂上の岩とか見えないもん、でも見えてるし!!

ここまで来たら鳳凰山荘はもう目と鼻の先です。カラマツの間を抜けるとパッと拓けて、15:00過ぎにどうにか到着。

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鳳凰山荘に着いた15時過ぎ。人がたくさんで街かよってくらいの賑わい)

この日は体力を使い果たし、テント張る間も足が釣りまくり。これは明日へいきかねと本気で不安になるほどでした。眠気と戦い必至に飯を作りは食い、たくさん寝たのです。少しでも調子を取り戻したい一心で。

鳳凰山荘はちらっと顔だしただけであまり見て回れず。でもまあとにかく人が多くて活気がありました。時期や天気もあるのだろうけど(前の週が台風でテント場はゼロだったようです)、あそこまで人口密度の高い山荘は初めてかもしれない。


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(事前に調べていたものの。土曜の15時過ぎでラスト3張でぎりぎりセーフ。25張のところに40~50張は入っているのでは・・・。フェス並みのこの状態にはさすがにびっくり。どのテントもテンション張れず、ペグすらまともに打てずな状態。だが山の人々は強くたくましい。けらけらしながらいい匂いの料理が至るところで)

たくさん寝た翌朝、前日の教訓から焦らずにしっかりと飯を食い水を満タンに汲んで、7:00頃の遅いスタート。

山荘からの樹林帯を20分も歩くと、地蔵ヶ岳までは砂の急登に変化して行くのだけど、山荘〜頂上までは小一時間ほどで着いてしまいます。その地蔵岳山頂からオベリスクはさらに15分ほどの距離があるので、皆さんザックを置いてわらわらと向かって行くのです。その途中、北西には甲斐駒ヶ岳、南に富士山、そして間近に観音岳がばーんと見えておりました。


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鳳凰山荘から登ること20分ほどで白砂の急登ポイントに。抜け切るとそこにはほらオベリスク!)

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(地蔵ヶ岳 アカヌケ沢ノ頭を少し登ったところから振り返りのパシャリ。かっこいい・・・)

オベリスクは脇から少し入るところまでは徒歩で行けます。でも巨石に遮られて360度と言うわけでもないのと、なにしろ目の前の観音岳に続く道が、もう呼んでいるのよね。

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観音岳へつづく稜線。ここを歩くことをずっと夢みてた)

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(たいぶ観音岳よりに登ってきたところで振り返りのパシャリ。まだ見えますオベリスク

ここから観音岳薬師岳は、白砂の道をとことこ稜線をいくわけなのだけど、やはり樹林帯を歩くのとは全く違う、空がそこにある道は、本当に気持ちが良い。なによりも本当に晴れてくれてよかった!


右手方面にはずっと北岳間ノ岳が見えていて、この山々の中を小さく歩むことが、人と岩と星と時間と・・・いろんなものが混じってすげーなーとか考えていると、ふっと風が吹いて生き物を感じて・・・それはそれは素晴らしい時間をくれる求めていた稜線そのものでした。

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(右の一等高いのが北岳、少し左が間ノ岳。ずっとこっちを見てる、歩いても歩いてもこっち見てる)

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(タクシー相乗りさせていただいた方たちとばったり。後ろから記念にパシャる。あざました!前の方に踊るように映るのはトレラン5人組。よく走れるね〜)


急いでいたわけでもないけど、観音岳の山頂は思っていたよりも狭かったのと人が多い時間だったので、記念写真とパノラマをちらっと撮りすぐに薬師岳に。薬師岳は左手に見えるのが本来の山頂なのだろうか?徒歩で行けた一面の白砂は広く、何人かの人もくつろいでいた。

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(こちらは薬師岳の山頂。一番高いところはたぶん写真の先のところ)

私も青木鉱泉15:00のバスにぎりぎりという時間帯だったが、いざとなれば17:00のバスにして温泉入るのでも良いかと…。

コーヒーを挽きとっても暑い中、あっついのをゆるりといただきました。時間に余裕があれば、毎回地味に続けている山頂コーヒーを辞めるわけにはいかなかったのですね。

薬師岳からは、青木鉱泉は3時間45分の看板。
道中心変わりして、どうして15:00に間に合わす!と笹の道の残り1時間40分の看板まではわりと早く進み、残りを計算したら余裕もありペースを落としもしなかったのだが、ぜんぜん間に合わずに、最後の砂利道で14:56から20分くらい座り込んで脱力した。

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薬師岳~中道経由での青木鉱泉は最後に青木川にぶつかる。増水により道順がかわるようです)

最後の鉱泉には砂利道の途中で右折して森の中を抜け川沿いを超える必要がある。また鉱泉についてから山荘内も少し歩くので、薬師岳からは4時間はみた方がいいかと思われます。
鉱泉に着いて水不足の身体に、珍しくコーラなんて飲んじゃった。
無事に降りてこられて空は真っ青で幸せでしたよっと。
晴れれば山行はまずラッキーに違いないのだけど、本当に楽しかった。

相乗りしてくれた東京からの二人組、ちょこちょこ道中も写真撮ったり撮られたり。少し話できたことも嬉しかったですよ。

薬師岳山頂で淹れたコーヒーを一口下さいとせがんできた若いカップルの子たち。これがクセになるとULより道楽寄りになりますので気をつけて。

帰りしな青木鉱泉でザックやテントの話をした大阪からのお兄さん、そんな話大好きで楽しかったです。温泉のがしたけどねw

皆さまありがとう、またどこかの山で会えたらいいですね!

次は稜線沿いにずっとこちらを見ていた北岳間ノ岳に行きたいな◎



★メモ 

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(最近出番の多い Hyperlite Mountain Gear 2400 Windrider)
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(軽量化はされつつあるものの荷物の量がなかなか減らない…)
 

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▼日程
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【1日目】
青木鉱泉(10:00)・・・南精進ノ滝(11:40)[休憩 10分]・・・五色ノ滝(14:20)[休憩 10分]・・・鳳凰小屋(15:15)

【2日目】
鳳凰小屋(06:50)・・・地蔵ヶ岳 アカヌケ沢ノ頭(07:45)[休憩 55分]・・・観音岳(10:10)[休憩 55分]・・・薬師岳(10:40)[休憩 50分]・・・御座石(12:25)[休憩 5分]・・・御座石(12:25)[休憩 10分]・・・中道登山道入口(14:45)[休憩 20分]・・・青木鉱泉(15:25)


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▼他 いくつかの下山プランをノリで動こうと思い事前に調べていたことなどのメモ。
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◆バス(季節限定)1700円
http://www.y-c-k.com/tozan.html
◎行き
韮崎 9:45 → バス → 青木鉱泉 10:40着
http://www.y-c-k.com/tozan.html
◎帰り
青木鉱泉 15:00発 → 韮崎 15:55着
青木鉱泉 17:00発 → 韮崎 17:55着
◯夜叉神峠 経由
http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/hirogawara/2018hirogawara.htm

◆山小屋
◎青木鉱泉 1150m
https://www.mountaintrad.co.jp/yamanashi/aoki/aokikosen/data.html
・バス 韮沢駅経由
テント場 50張 650円 / 駐車場 100台 750円 / お風呂 1000円
山小屋収容人数 100名 / 水場、水洗トイレ、炊事場あり

鳳凰小屋 2400m
http://houougoya.jp/
テント場 25(~45)張 500円 / ビール 600円 ジュース類 300円 / 山バッジ 700円 ポテチ・クッキー 400円
山小屋収容人数 150名 / 水場、バイオトイレあり
※設備も整いきれいな山小屋。歩いて数分のところに美味しい湧き水あり。
※テン場は15:00くらいまでに入らないと一杯になる。テント張れない場合は小屋泊2500円を案内しているとのこと。更地でペグ必要。トンカチを貸してくれる。

薬師岳小屋 2720m
テント場、水場なし / 山小屋収容人数 60名 / トイレあり
※16:00までに到着のこと

◎南御室小屋 2420m
テント場 50張 500円 / 山小屋収容人数 70名 / 水場、バイオトイレあり

◎夜叉神小屋 1790m
・バス 甲府駅経由
テント場 15張 500円 / 山小屋収容人数 15名 / 水場(往復30分)、バイオトイレあり


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▼特に注意というものでもないけど
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Softbankは青木鉱泉に入った時点からほぼ電波入らず。地蔵岳山頂などでは電波はあっても通信はまずできない。
◎登山道か林道か怪しいところが数箇所。赤印を意識していきましょう。
鳳凰山荘のテント場はこの土曜も25張のところに40-50張詰め込んで 15:30くらいで隙間なし。(ほぼテンション張れずペグもよそよそしく打つ感じ) なのでなるべく早く着くことをお勧めします。
鳳凰山荘から中道で下る場合は、水の補給が出来ない。終盤残り35分くらいの廃屋に湧水があるが飲めるかどうかの表記はなし。浄水器があると良い。
◎中道から青木鉱泉に帰る直前の川にあたると岩に大きく →の赤ペンキがあるが、青木川の増水時はペンキの左に真っ直ぐ行く。木の橋を渡ると対岸の石畳の階段が見える(赤印あり)えええ?と思ったけど、川を飛び超えるのが正解。気をつけて。